第31回技能グランプリ 特集

・配管職種は吉川裕之選手(岡山)が金賞獲得、厚生労働大臣賞を受賞 本会会員が金・銀独占
・参加会員企業に1選手10万円の助成
・新型コロナウイルス感染症対策で初の無観客開催、競技をライブ配信
・開催地の愛知県連より協力を頂く

第31回技能グランプリが2月19日から22日までの4日間にわたって、愛知県の愛知県国際展示場他の会場で開催され、建築配管を含む28職種に344名が参加した。
本大会は、特級、一級及び単一等級技能士の技能の一層の向上を図るとともに、その地位の向上競技の様子と技能尊重気運醸成のために隔年で開催されている。
青年技能者(23歳以下)の競技大会である「技能五輪全国大会」とは異なり、年齢制限がなく熟練技能を競う「技能グランプリ」は真の日本一技能の優れた技能者を決める競技大会である。

建築配管の競技には、前回大会に引き続き女性選手である田母神友梨氏(東京・(株)上杉設備)を含む9名が2月20日、標準時間6時間30分(打切時間7時間)で競技課題に取り組んだ。競技終了後の測定・水圧審査(非公開)後に行われた主催者による成績会議において入賞者が決定し、22日の閉会式で表彰された。
金賞を獲得した吉川裕之選手(岡山・(株)中央設備)には厚生労働大臣賞が授与された。
また、小西雅樹選手(岡山・(株)中央設備)が銀賞を獲得するなど本会所属員企業から出場した選手の躍進が光った。
今回は新型コロナウイルス感染防止対策のため、初の無観客開催となったが、競技の模様は専用サイトにてライブ配信された。
全管連では、主催者からの要請に基き、東京都連の渡邉弘幸氏と金子達之輔氏が競技委員として課題作成、競技実施運営、採点審査等を行った。併せて、会場設営、競技運営について愛知県連の役職員並びに青年部各位にも多大なご協力を頂いた。
なお、本会は、配管技能の向上・継承、後継技能者の確保・育成等につなげるため、練習のための指導者派遣や本大会に参加した本会所属会員企業に選手一人当たり10万円を助成し支援を行っている(3月末に所属団体口座に送金予定)。
次回の第32回技能グランプリは、2年後の開催を予定している。

◎第31回技能グランプリ入賞者 (敬称略)
金賞 吉川裕之(岡山・(株)中央設備)。
銀賞 小西雅樹(岡山・(株)中央設備)。
銅賞 内野翔太(山口・(株)桐田商会)、吉田一勝(東京・西原工事(株))。

吉川裕之選手

競技の様子

9名の建築配管の選手たち

(写真中央)最優秀技能選手団賞に輝いた東 京都選手団の団長として視察した宮崎文雄・ 全管連広報担当副会長(東京都連会長)

吉川選手の優勝作品

(写真左から)大会運営に協力を頂いた金子達之輔競技委員、渡邉弘幸競技委員、岡田・岡安・小暮補佐員