平成24年度全国大会開催地代表 挨拶

-福井県管工事協同組合連合会 会長 冨田行雄-

福井県管工事業協同組合連合会
会長 冨田行雄

新年を迎え、謹んで新春のご挨拶を申し上げます。昨年3月の東日本大震災で被災されました皆様には、心からお見舞いを申し上げます。
災害が発生してから、早や10ヶ月がたち、被災地は雪に覆われ厳しい毎日が続いていると思います。新聞、テレビなどで連日被災地の状況が報道されておりますが、復興に立ち上がる皆様の姿を見るたびに畏敬の念を抱き、1日も早く笑顔の戻ってくることを願うばかりです。さきの大震災によりまして、通常総会は、平成24年度に繰り下げて第52回として今年開催されることとなりました。私どもといたしましては、決意を新たにして大会の準備を進めております。
全国大会の開催地となります福井市の「市民憲章」は「不死鳥のねがい」としても定められております。福井市は昭和20年の戦災、23年の震災、その1ヵ月後の水害と度重なる災害を受け、街は壊滅的な状態となりましたが、これらの災禍を乗り越え、不死鳥の如く蘇る新たな福井市の建設に願いをこめ、復興のシンボルとして不死鳥が定められました。復興は、全国からの応援と、市民の不屈の精神と、さらには燃える郷土愛で今や人口27万人の県都として発展しております。この度の震災で被災された皆様におかれましても、必ずや立派な復興を成し遂げられるものと信じております。私ども管工事業の仲間を含め、全国民が心ひとつにしてご支援申し上げるところでございます。本大会は、全国各地の会員の皆様が、一堂に会し親睦を深め、情報交換を行なっていただく最大の機会であるとともに、過去に経験したことのない大災害を受けての大会となります。被災地には水道事業体の要請に基づいて、各地の管工事業組合から延べ5万人を超える多くの皆様による応急復旧支援が行われたとの報告もいただいております。
本大会は、被災された方、応急復旧支援に携わられた方々がそれぞれの情報を持ち寄り、より一層防災についての意識を高めていただくとともに、私どもはライフラインの担い手であるという社会的責任について認識を深める為にも意義のある大会となることを望むものです。
全国の皆様のご参加をお待ちしております。

《福井県のご紹介》
今年の大会は、福井県福井市の「フェニックス・プラザ」を会場として6月13日(水)に開催することとなり、現在その受け入れ準備を進めております。
福井県には、歴史、文化、恵まれた自然や食べ物、さらには県民の健康長寿など、全国に誇るべきものが数多くあります。特に「健康長寿」は全国トップクラスであり、ぜひその秘訣を見つけていただきたいと思います。
今大会でのアトラクションは、古く平安時代の頃から受け継がれてきた伝統行事で、小正月の火祭りの奇祭である「勝山左義長(かつやまさぎっちょ)」の出演を予定しております。
さらに記念旅行は、「一乗谷朝倉氏遺跡(いちじょうだにあさくらし)」と「福井県立恐竜博物館」等を見学していただく予定です。
「一乗谷朝倉氏遺跡」は戦国時代の城下町跡が発掘され、国の特別史跡と特別名勝の指定を受け、さらに多くの出土品は重要文化財の指定を受けております。また、「福井県立恐竜博物館」は、恐竜を展示する博物館として世界最大級を誇っており、ほかでは見られない極めて貴重な第一級資料が展示されています。ぜひ現地を訪れてご堪能頂きたいと思います。