新年年頭ご挨拶

-全国管工事業協同組合連合会 会長 大澤規郎-

全国管工事業協同組合連合会
会 長  大 澤 規 郎

新年あけましておめでとうございます。
皆様には、健やかに新春をお迎えのことと謹んでお慶びを申し上げます。

昨年を振り返りますと、我が国経済は企業収益の大幅な減少や雇用情勢の悪化、デフレの影響など景気の低迷・悪化が続いた一年でありました。景気刺激策に即効性のある公共建設投資の大幅な削減、住宅着工戸数の低水準での推移等、その影響によりとりわけ我々中小企業の業界は深刻な経営環境に見舞われております。
所属員企業にとって、当面は何よりも景気対策が緊急かつ最大の優先課題であり、緊急経済対策等により業界の業況改善が図られていくことを期待いたすとともに、全管連のもと会員相互の連携を一層強化して、この厳しい局面を乗り越えて参りたいと念願する次第です。

さて、全管連は昭和35年に創立以来、昨年、節目の50周年を迎え、6月には創立50周年記念式典を挙行いたしました。当日は、ご来賓、会員、賛助会員等の総勢800名あまりが全国よりご参加いただき、政治評論家・森田 実氏による記念講演、50周年記念ビデオの上映、功労者表彰、さらには祝賀会と盛大に執り行われました。
全管連のこれまでの50年は決して平坦なものではなく、水道法改正や阪神・淡路大震災など数々の難局に遭遇してまいりましたが、全国の会員が力を合わせ、諸課題に真っ向から取り組み、打開をしてまいりました。全管連ではこの50年の節目に合わせ、懸案となっている47協同組合連合会化についても鋭意推進し、昨年だけで新たに7団体の加入を実現させるなど、さらなる組織の基盤を強化しております。
そして次の50年もまた、会員相互の連携を密にして、より一層地域社会の信頼に答えるよう一致団結して参りたいと存じます。皆様方の今後とも変わらぬご支援とご指導をお願い申し上げます。

また、11月には全国の所属員企業のご協力を得て、資格者数に関する実態調査を行いました。これは管工事施工管理技士及び配管技能士について、所属員企業の有資格者数を把握することで、管工事業の健全経営と今後の業界の在り方についての資料を得るべく実施しましたが、特に若年労働者における資格取得が芳しくない状況が浮き彫りとなってまいりました。全管連ではこの調査結果を真摯に受け止め、例えば、「管工事業」を生業とする者にとっては必要不可欠な一級管工事施工管理技士をより多くの組合員が取得出来る環境を整えることなど、今後関係機関に働きかけることとしています。

さて、今年の総会及び大会等は、北信越ブロック福井県支部の福井県管工事業協同組合連合会(会長・冨田行雄氏)に担当いただきます。開催地となる福井市は、福井県の北部に位置し、九頭竜、足羽、日野の三大河川の扇状地である福井平野に発達した人口27万人余の県都です。中世には、一乗谷に居を構えた朝倉氏が5代103年間にわたり越前の国守として広大な地域を支配し、小京都と呼ばれるほどの栄華を極めましたが、現在もなお、地域の特色を生かしながら北陸の雄都としてさらなる発展を続けております。地元福井県連においては、参加される方々を迎える準備をしておりますので、全国から会員各位の多数がご参加を賜りますようお願い申し上げます。

おわりに、会員団体の一層のご発展と所属員各位の事業のご繁栄を祈念申し上げ、年頭の挨拶といたします。